他人プレイ


2008.7.7
作:石山



 私の彼氏は少し変わっている。どこが変わっているのかというと、他人プレイというのを頻繁にするところかな・・・。今日も約束した時間に彼の部屋にいってみると、おどおどとしていた。合鍵で入った私を見て、すごく驚いている。
「ねぇ、たかゆき」
「え、あ、はい」
 たかゆきは、フローリングの上に正座までしている。あれじゃ、足が痛いでしょうに・・・。
「あなた誰よ」
 たかゆきが言えというフレーズの一つがこれ。これを言うとたかゆきの反応は大抵顔を青くするか赤くするか。これが、とても演技とは思えないくらい自然な反応をする。他人プレイもここまでいけば、まるで本物の女の子かと思いたくなるくらい。
 そう、たかゆきは、女の子と入れ替わってしまったという他人プレイをする。嘘をつくのは下手なのにこのプレイ中は、ありえないくらい上手な演技をする。
「・・・あたしは・・・、恵美です」
 長い沈黙の後、たかゆきは恵美と名乗った。少しでも女の子に見られるようにか裏声で喋っているし、いつもは広げている股もきゅっと閉じて体を小さく見せようとしている。
「そう、恵美さんか」
 いつもはがさつで変体なたかゆきとのギャップに私は思わずくすりと笑ってしまう。
「じゃあ、時間もないし、さっそくやっちゃう?」
 そう声をかけるとびくっとする。この反応も好き。まるで、年下の男の子をいじめているような妙な気分になる。いや、振る舞いは女の子だから、女の子かな。
「大丈夫。私がリードしてあげるから」
 他人プレイの要素として、毎回セックスの知識もテクニックも変えてくる。中には自分のちんちんを見てひっくり返るようなうぶな娘を演じる場合もある。
「もう、そんなに固まってちゃできないでしょ」
 今日の娘もそんな感じらしい。私が握った手もぎゅっと硬く閉じている。私はやさしく立たせてあげると、にこりと微笑んであげる。こういう頑なに拒もうとするとき、たかゆきが言えという二つ目の言葉がある。
「元に戻れるお手伝いをしたいだけなのよ」
 たかゆきの他人プレイにも設定があるそうだ。設定とは、衝突して女性と入れ替わってしまったというもの。ただし、漫画とかにある再度ぶつかって元に戻るとかではなくて、何故かセックスをして元に戻るというのだ。
「はい、お願いします・・・」
 たかゆきは涙まで流し始める。胸に両肘がつくようにめそめそ泣く様は、スポーツをしていてがっちりした体型のたかゆきとしては、滑稽でしかない。でも、なんというかとてもかわいい。
「じゃあ、脱がせるわよ」
 私はたかゆきのベルトをはずし、ズボンを下ろす。今までつきあった中で一番おおきなちんちんがトランクスを突き上げている。
「もうこんなになってるわね」
 私はトランクスの上から、裏筋のあたりをなで上げる。
「ひゃっ」
「いたっ」
 オカマっぽい悲鳴をあげてたかゆきが飛びのく。その時、私のひざに彼の足が当たった。
「いたいよー」
「あっあ、ごめんなさいごめんなさい」
 たかゆきは私のひざに手を当てる。大きな手が撫でてくる。
「あん」
「あっ、ごめんなさい」
 私の太ももに手が当たったのをいいことの声を出してあげるとまた謝りだす。
「いいのよ、ね。ここをこう」
 たかゆきの手をとって私のスカートの中へと誘導する。でも、手を引いてしまう。股間は常に直立しているというのに、どこが女の子なのか。私はちょっと意地悪をしてみた。
「もう。じゃあ、ぬいじゃおっと。あ、私を脱がせなければセックスしてあげないことにしよっか」
「そんなっ」
 少しの間固まっていたたかゆきは一息吐き出した。そして、私が腰を前に差し出すと、たかゆきはスカートのホックをはずし始めた。スカートがすんなりと脱がされる。
「ストッキングは破っちゃダメよー」
 そういうと、汗ばんだ手が私のストッキングをゆっくりと下ろしていった。
「ふふっ。じゃあ、おかえし」
 私はたかゆきのトランクスを一気にずり下ろした。途中勃っていたちんちんが引っかかって、ぱちっと下腹に跳ね返る。
「ひっ」
 そんな声を上げるが、ちんちんを直接さわろうとしない。
「じゃあ、私から気持ちよくさせてあげる」
 私はちんちんの先をぐりぐりと指で弄ぶ。たかゆきが徐々に腰を引き、手から離れようとする。そこで、私はそのままベッドの方へと誘導する。ベッドに追い込まれたたかゆきはベッドに腰掛ける。
「ふふっ。もう逃げられないわよ」
 私はちんちんを掴むと上下にゆっくり摩った。逃げ場所がないためか、今度は体をくねらせるたかゆき。
「だ、だめ、何これ」
 両手をベッドについて顔は天井に向けて耐えている様子に私は嗜虐心をそそられる。そのまま、液体が漏れ始めたちんちんを舐めあげる。ちんちんが一気に膨れ上がり、私の顔に白濁液が吹き上がった。
「もう、はっやいよー」
 私は髪の毛に飛び散っていないか確かめつつタオルでふき取った。そして、出した直後のちんちんを口に含んだ。
「あぁう、やめて、また出ちゃう」
 そういったたかゆきのちんちんは既に復活していた。
「じゃあ、かぶせるよー」
 私が口を離したのでほっとしたのか、たかゆきはベッドに倒れこむ。ベッドの上にそそり立ったちんちんが一番高くなる。私はそこに買い置きしてあるゴムをかぶせる。
「あたしがコンドームなんて・・・」
 そうつぶやいたたかゆきに、苦笑いをする私。いつ素が出るのかというのも私の楽しみだったりする。今までは、必ず一度やった後なのでシナリオは崩れていない。そこで、たまに質問をしてあげる。ボロが出れば面白いのだけれど。
「恵美ちゃんは、セックスしたことあるの? 女の子として」
「ありません・・・」
 たかゆきは顔を背けた。恥じらいある女の子なんだろう。
「そっかー。じゃあ、先に男として大人になっちゃうね。童貞たべちゃおっと、ふふ」
 私はそういうとシャツを脱ぎ、ブラジャーもはずした。そういえば、たかゆきに質問したことがある。入れ替わった男女がセックスするというなら、なんとなく分かるけど、何故私となのかと。そしたら、たかゆきは他人としたら浮気だろと言った。
 まぁ、理屈なんかは必要ないと思うけど、この演技は本物かもしれない。
 さて、今度は私がたのしまなくちゃね。
「さあ、楽しませてね」
 私は少し潤んできている股間を突き出すとパンティを脱がすように促した。たかゆきは、それを恐る恐るおろした。
「じゃ、クンニしてよ」
 その言葉に大抵の場合断ってくる。たかゆきはクンニがとっても上手なのに。今回も同じだった。
「ごめんなさい、できません・・・」
「へー、じゃあ、セックスしてあげない。そのまま、男として生活すればいいんだわ」
 私はぷいっとそっぽを向いて、脱いだ服を集め始める。
「ごめんなさいごめんなさい、やります。お願いします」
「ふふん」
 実は好きなくせにと思いつつ、たかゆきの方へと腰を突き出した。股間をたかゆきの目の前に持っていく。たかゆきは、数十秒動かなかったが、おもむろに私の股間に吸い付いた。目は閉じているようで、完全に鼻でぐりぐりと股間を探っているような状態だった。
「もー。もっと、舌使ってよ。も少し下よ」
 くぐもった声で「はい」と聞こえてきた。しかし、「おえっ」という声も聞こえてくる。
「まーいーわ。童貞君ならそんな感じでも仕方ないし。じゃあ、入れてみる?」
 私はたかゆきを仰向けにさせると、たかゆきのつばで少し濡れた股間をちんちんへとこすりつけた。
「さーて、いっちゃうわね」
 目を閉じてしまったたかゆきは、こくりとうなずく。私はあまりの反応の懲りすぎに少し辟易としながら、腰を下ろした。
「あ・・・」
 そんな間抜けな声をだしたたかゆきは無視して、そのまま下ろしきった。そして、間髪入れずに、上下に腰を運動させる。私の中で熱い棒がこすれていい気持ちになってくる。
「あぁ、いいわ。たかゆきー」
 私はその状態で数分楽しもうとしたが、たかゆきのちんちんがどくんとゆれた。そして、次の瞬間、どくどくどくという揺れに伴って何かが注がれようとしてコンドームにたまっていったようだ。
「やっぱり出ちゃったか」
 私がすこし物足りないといおうとして、うつむくとそこにはいつものたかゆきがいた。先ほどと雰囲気がまったく違う。
「おう、出たようだな。しかし、も少し待ってくれたら、こっちもいけたものを・・・」
「何を言ってるのよ。それはこっちの台詞!」
 変なことを言うたかゆきはいつものことだから仕方ない。
「ああ、まあ、じゃあ、2ラウンド目いくか。他人プレイもおわりだ」
「そうこなくっちゃね。明日は休みだし」
 私は次のコンドームのパッケージを破り始めた。
「そだな、しかし、今度はもう少し遊んでる女子高生にするかな。刺激に弱すぎる」
 そんな独り言を聞きながら、今晩も過ぎていった。



あとがき
入れ替わり談っていろいろな形があってもいいですよね。



石山