特殊遺失物係
2007.11.8
作:石山
こんにちは。
広報の方ですね。あたしたちの職場にご案内します。
あ、そんな緊張せずにって、あたしの方が緊張してるみたいですね。あは。どうぞ、こちらが特殊遺失物係になっています。彼女たちがここのスタッフです。
えっ。若くて綺麗ですか。うふふ、ありがとうございます。体力仕事なので若い間に配属されるんですよ。あたしもいれて平均年齢23歳ですね、確か。あ、業務内容ですね。どうぞこちらへ。これが保管用の保温庫です。人間の体温よりわずかに低く設定してあります。
中身見ますよね。あ、写真はなしでお願いします。よいしょ。
大きな扉でしょう。こちらが現在持ち主不明のおちんちんです。あ、ペニスとかの方がいいですか?
え、そちらで編集? じゃあ、おちんちんで呼ばせもらいますね。その方がちょっと可愛いでしょ?
ご存じと思いますが、2年前に医療用にカッティング装置が発明されました。小型でしたので法整備が完了するまえに多量に流出したんですね。おかげでうっかりの落し物から事件性のある遺棄事件まで起こるようになりました。まあ、抜かれても死ぬわけではないので見付けたらこうして保管しているわけです。
え、はい。それだけじゃないんです。さすがは広報の方ですね。先ほど申しましたようにカッティング技術によって抜かれたおちんちんは生きて
います。ただ放置しているとだんだん弱ってくるわけです。なのであたしたちがお世話をすることになっているんです。具体的にですか。ええと、つまり時々人間に付けてあげて、元気をとりもどしてあげるんです。
あっ、変な意味じゃないですよ。そこのところ大丈夫ですか?
ということで1つ目は生命維持活動なんですよ。2つ目は、身元調査です。通常なくされた方はすぐに取りに来られるんですが、ちゃんと見分けられる方はめったにいないんですよね。事件性のあるものだと持ち主が亡くなっている場合があったり、レイプなどの仕返しなんかだったりします。
そういうわけでDNA鑑定になるんですが、法律がややこしくておちんちんの細胞を採取することができないんですよ。
だから、精液から採取するんです。今ちょうど今朝入った分から採取していますのでご覧になりますか。はい、大丈夫ですよ。奥になります。
今日の担当の2人です。精液の採取なんですが、おちんちん単体ですと非常に時間がかかるのでこのようにスタッフに取りつけた形で行います。変わった服でしょう。私達が考案したんですよ。人前でも精液が採取できるように股間部分から手を入れる大きなスリットと動かしやすいように布も伸縮性が高いものを用いています。
実演ですか?
構いませんよ。彼女たちが採取しやすいように私物の持ち込みもあります。そんな露骨なー。確かにおかずともいいますけど。
後は採取用のゴムを付けて、実際に行為を行います。そのためのペアでもあるんですよ。
彼女たちはオナホールやダッチワイフを使った効率的な採取法を試しています。あ、1本おわったようですね。え、それとても気持いいの?
そう……。
あ、すみません。これが業務内容になります。え?
あたしも今つけているのか?
はい、出勤と同時に取りつけます。このように。すみません。ちょっと勃ってしまっています。あは。
最後に一言ですか?
おちんちんは最大5年保管され、5年を過ぎると医療用のバンクへと移されます。どうかお心あたりのある方は迎えにきてあげてください。きっと喜びます。
こんな感じでしょうか。今日は入ってきたおちんちんが多いので、あたしも応援に行かないといけないので、これで失礼します。お疲れ様です。
あとがき
こういう世界っていいのかもしれない。
石山