姫の好奇心


2007.10.14
作:石山



 

 姫に男を近づけるな。それが王の命令だった。

 姫は年頃となり、男への興味もわき始めた。しかし、王は姫の周りに男を近づけず、籠の鳥のように隠していた。しかるべき時に、しかるべき身分の者としか結婚させないつもりだった。しかし、王の眼にかなう者は少なく、姫は男というものに触れることなくすごしていた。
 
「ユーラ。男ってどういうものなの?」

 ユーラと呼ばれた女性にして初の宮廷魔術師が姫の質問に答えている。

「それは、以前お教えしましたように・・・」

 いつもこの話でお茶を濁されてしまう。男女の役割といったような形式的な説明だった。

「もー。その話は聞き飽きたわ」

 ぷくっと頬を膨らませた姫はペンを置くとぷいっと外を眺めている。ここ最近ユーラを困らせているのだ。

「仕方ありません。姫様、これからする事は王に内密にお願いします」

 そういって、ユーラは複雑な印を宙に向かって組み始めた。ユーラの体に数々の光の帯が巻きつくと、ユーラの体の中へともぐりこんでいく。

「ユーラ、大丈夫?」

 姫は珠のような汗を額に浮かべたユーラを心配するが、ユーラの魔法もほどなくして収まる。

「姫、見てください」

 そう言ってユーラは宮廷魔術師に与えられるローブを脱ぎ始めた。そして、長いスカートを姫の前でたくし上げるとその股間を見せ付ける。そこには、姫の見た事のないモノが起立していた。

「これが、男にしかないモノです。ここから女の中へと精を注ぎ込む事で、女は子供を授かります」

 ユーラは赤い顔をしてスカートを元に戻してしまう。

「ユーラだめ。もっと見たいの。ユーラも言ってるでしょ? 分からないものはじっくり観察し考察するのが大事だって」

 ユーラは言い返せずも一度スカートをめくるしかなくなった。姫の柔らかな手のひらがユーラのモノを刺激する。

「だ、だめですっ。姫様。この魔法は不完全でっ」

 間違っても精液を浴びるような事があれば、魔法が乗り移ってしまう。

「きゃっ。なんか出てきた」

 ユーラは思わず出てしまったものを制御できず、姫の方を青くなって見ている。

「ユーラ、変、なんだか、変よ」

 姫が赤い顔をして股間をおさえている。ユーラが、姫が泣きやしないかとひやひやしていると、

「ユーラ、ちゃんと使い方教えてね」

 姫はそういうとニヤリと笑った。ユーラは顔とは裏腹に姫のモノを思って舌なめずりをした。とりあえず、あらかじめ備えておいた防音の魔法を発動させた。

////

 ユーラのモノが解除されたようで消えうせる。

「あれ、ユーラの消えちゃったよ」
「姫様に移ったから消えたのです」

 ユーラの銀髪と同じ色の股間が見えている。

「姫様、使い方ということですが・・・。お知りになりたい?」

 姫はぶんぶん首を縦に振る。その瞳は好奇心にあふれており、ユーラへとにじり寄っていく。

「それじゃあ、失礼しますね」

 ユーラはそういうと姫の股間についているモノを掴んだ。姫はあまりの衝撃に腰を引いてしまった。おまけに足の力も抜けてしまったようで、ユーラの手によって支えられている。すこし背の高いユーラが自らの股間に姫のモノを押し付けるように2人が立つ。

「ううあ、ん」

 姫は漏れ出る吐息を天井へと放つ。ユーラのわずかな指の動きに、姫のモノがびくびくと動き出す。

「姫様、感じてらっしゃるんですね。時間がありませんから、本番を行ってしまいますね」

 姫はさらなる刺激を求めてそれに従う。ユーラは姫をベッドに横たえると、体の中心にそそり立つ男根に向けて腰を下ろした。姫の悲鳴に近いあえぎ声が広い部屋に響く中、ユーラの中へと姫が入っていった。

「姫様、これが男なのです。こうして、女の中へ入り、精を残すのです。さあ、姫様も体験なさるといいでしょう」

 上気した顔をしながらも、しっかりした口調で姫に告げたユーラは腰を上下させはじめる。姫はすでにシーツを掴み夢想の中へと入り込んでいるようだ。目をしっかり閉じ全身を股間にしたかのような反応振りである。

「ユーラ、こわいっ。あたし死んじゃうかも」

 股間から体を通り抜け頭を貫くような快感が姫を襲う。ユーラもそれに応えることもできないほど、刺激を受けているようで一心に腰を振り、姫のちいさな双球へと手をのばした。

「あうう」

 ちょこんと胸の真ん中で立つ赤く膨らむ蕾をつままれた姫は、一言呻いて果てた。その股間は、不規則な揺れと共にユーラの中へと精を注ぎ込んでいた。

「ふふふ・・・」

////

 ユーラは自分の中へと入り込んだ太いモノから放たれる熱い流れを感じて笑っていた。ユーラがそれを余すことなく自分の中へと取り込もうと締め付ける。姫は気を失っているようで反応がない。

 その時、轟音と共に扉が崩れた。そこには、ユーラがいた。ユーラだけではない王も近衛兵たちもそろっていた。
 
「姫様から離れなさい!」

 扉を破ったユーラが全身からオーラを出しつつ、ベッドの上のユーラに指を向ける。ベッドのユーラは姫のモノを自分の股間からずるずると抜くと、姫の体を抱えた。

「姫から離れるんじゃ。この魔物め」

 王の叫びに鼻で笑った魔物と呼ばれたユーラは次第に体の色を変え始める。さきほどまで白かった肌が青くなりはじめ、背中には黒い羽が生え始める。

 ユーラは、その魔物に向けてにじりよる。しかし、腕の中に姫がいるかぎり攻撃することはできない。さきほどのユーラの姿よりも立派な胸をした淫魔に変わっていた。

「この国の繁栄の見返りをいただきにきただけよ。魔王のための処女を散らすわけには行かないから、代わりに童貞いただいちゃったけどね〜ん」

 淫魔は唇を舐める。王は激昂しすぎて死にそうだった。

「姫様、おきてください」
 
 ユーラの必死の叫びに姫が反応した。

「もっと〜」

 みんなもそう聞いた。ユーラにだけは分かっていた。しかし、淫魔には分からなかった。姫の第二段を。

 淫魔の腰が砕けた。姫の指が淫魔の豊かな胸を一撫でしただけだった。淫魔は驚愕の表情で姫の顔を見上げる。

「もっと〜」

 淫魔の割れ目にはすでに姫の指が入り込んでいた。それは、神速ともいうべき早さで蠢いた。淫魔は我を忘れてしまった。さきほど征服したはずの姫が自分を逝かせたのだ。淫魔はそのまま果てた。

「ど、どういうことだ・・・」

 王はぽかんと口をあけている。ユーラは、満面の笑みを浮かべながら王に応えた。

「私がかけておいた魔法が発動したんです。姫の非常時に無意識に身を守れるようにと」
「おお、そういうことだったか。姫が淫乱になってしまったのかと肝を冷やしたぞ。あんな指使いなんぞ姫にはふさわしくない」

 王は床でぼーっと座り込んでいる姫にシーツをかぶせようと近づいた。ユーラは言いかけた言葉を飲み込んだ。

『指技までは仕込んでおりませんよ・・・』


 

 





あとがき

姫、脱衣で男体化です。ちょっとスランプ気味(汗

 

石山