ある居間の危機 


2007.10.14
作:石山



 
親父がまたパンツ一丁で歩いている。

「なあ、昨日脱いだ服ってどうしたんだ?」

親父がぼりぼりと胸をかきながら俺に聞いてくる。

「アレなら洗っておいたって。けど、二日も同じ服着るなよな。きたない」

親父はそうかと言って、そのままの姿でソファに座ってテレビを見始めた。

 「もう、パンツ一丁になるなって言ってるだろう。妹の体なんだから」

俺はすまんと言った親父にタオルを投げる。

「そういうタカシも母さんの格好で、フリルは少し・・・」

 俺も好きで着ているわけじゃない。

母さんは高校に、妹は会社に行って我が家の家事は停滞中なのだから。





あとがき

10行縛りで書きました。

 

石山