彼氏のために
2007.10.05
作:石山
飾り気のない病室のような部屋の中、男の前で女が服を脱ぎつつ自分を見せつけるように体をくねらせる。女の服は患者用の服で、下着も付けていないようだ。
「ほら、敏、見て見ろ。おっぱいだぞ、おっぱい」
女は男のような口調で、自分の胸についている決して小さくもない双球を揉みしだく。男は、口をあんぐりとあけている。
「いや、ダメだって。女なんだから、もっとおしとやかに」
男は女の脱ぎ捨てた服を着せようとおろおろとしている。
「そんなこといったって、おっぱいだって。ほら、まんこもあるよっ」
女はぐっと腰を突き出すと、男によく見えるように広げてみせる。あまりの恥ずかしげのない行動だった。
「やめろって、女なんだから、そんなことするなよ」
「そうなんだよな、俺、女なんだよな。うほー」
女は揉み足りないとでもいうくらい、自分の胸を揉んでいる。
「洋子、頼むよ。お願いだ」
男は青い顔をしている。
「ごめん・・・。でも、わかってよ。一年ぶりだよ? やっと元に戻ったんだから興奮するのあたりまだろ?」
男は、男言葉を交えながら、自分の体ににやける女に嘆息する。女は一年間の派遣任務によって男っぽくなっていた。男に性転換していたためで、それは当然のことなのだろうが。
「敏がいったんだろ。危険地帯の任務で、女だと襲われるかもしれないからって言うから、わざわざ男になったんだから」
男はかなり後悔しているようだ。
「まあ、終わった事はいいじゃん。ほら、もう、元の私だよ?」
女はシミ一つのない白い裸体を男の前に晒す。言葉遣いも心なしか落ち着いてきたようだ。
「ほら、せっかくだから、私の体味わってみない? ね」
男はまんざらでもない顔をした。
「ほら」
女が男にお尻を向けて、尻たぶをつかんで広げた。
「さぁ、俺のケツに入れてみな」
男は涙した。
あとがき
即興作品です。
石山