仕事は包丁


2008.01.27
作:石山

 

 こんばんは。
 ワタクシは、このお屋敷にお仕えして、二百年になりますタイオウと申します。いえ、王という響きはもっておりますが、ただの使用人でございます。
 このお屋敷は、現世にありながら、現世とは異なる理に支配されています。どういうことなのかは、おいおいお話することにして、今日はワタクシの業務の1つであります生活必需品の調達の過程をお見せしましょう。

 今日の業務もようやくと一服しているところにメイドが声をかけてきました。

「タイオウさま・・・。新しい包丁を調達してくださいませんか。どうも切れ味が悪くなって・・・」

 この娘は、ラン。このお屋敷に仕えている生身のメイドの1人です。

「いやぁ。軽く言いますけどね、けっこう骨が折れるんですよ」

 このお屋敷を支配する理・・・。それは、生身の物しかお屋敷の敷居をくぐれないという事なのです。それがワタクシの憂いの種でもあり、ワタクシがお仕えする理由・・・。

「タイオウさま! これじゃあ、おいしいお料理が作れなくなって、あたしがご主人さまに怒られてしまいます!」

 ご主人様の名前を出されてはワタクシが動かないわけにはなりません。危ないですよ、包丁で頬をはたかないでください。ヒゲを撫で付けるとワタクシは、お屋敷の外、人間界へと向かいました。


 ヒゲがぴりぴりと感じます。おお、このあたりはいい景色ですね。哀愁を感じさせる絶壁や海流が黒く渦巻く岬なん、もうどうしようもないくらいそそられますね。あっ、包丁によさそうな2人を見つけました。

「もう・・・。こうするしかないのね・・・」
「そうだよ。もう、これで食べ物にも困らない、借金取りにも追われない生活になるんだよ。さあ、一緒に逝こう」

 薄幸そうな2人の男女が崖の上にたたずんでおります。こんな夜中はデート日和でございますね。
 あはは、冗談ですよ。お2人の足はしっかりと互いに結わえてありますしね、これは心中というものでしょう。死んでしまってはどうしようもありませんので、さっそく声をかけてみます。

「あのー」
「ええっ」
「わわ、きゃあ」

 ワタクシが背後からそっと忍び寄りまして、耳元で声をかけますと落ちそうになるほど驚く2人。ワタクシがしっかり2人の肩を掴みまして、背後の藪に放り投げました。

「単刀直入に申し上げます。あなた方はお金にお困りで、それで死のうとなさっている・・・」

 面食らったように動かない2人。あれ、もしかして打ち所が悪かった・・・。あ、動きましたね。

「借金をすべて返済するほどのお給金をお渡ししますので、お2人まとめてお仕事しませんか。苦しいとかそういうのは一切ありません。ちょっと時間の拘束はありますが・・・」

 ワタクシの誠意ある話に心打たれたのか、2人は最後には首を縦に振ってくれました。

 ワタクシは2人の借金を完済してしまってから、お屋敷の裏へと2人を送り届けました。

「すみません、お仕事の内容は一体・・・」

 サヤとおっしゃる女性が不安そうにワタクシに問いかけてきました。お屋敷でのお仕事は単純なものです。ご主人様ご一家のお世話をすることにあります。

「でも・・・。失礼を承知で申し上げるんですが、サヤの・・・その・・・体を求めてくるといったようなことは、何しろ5000万という大金ですし・・・」

 タマキとおっしゃる男性が、サヤさんをぎゅっと抱きしめながら、ワタクシの方を睨みつけてきます。

「はっはっは、そんなことはありませんよ。全く心配ありません。サヤさんはご主人様方の目に触れることもないのですから」

 ほっと肩をなでおろす2人。

「さあさ、早くしないとメイドに怒られてしまいます。もう、かなりの時間待っていますからね。あ、そちらの入口から入ってください。あ、服と荷物はそちらの箱に入れてください。ちゃんと屋外の倉庫に保管しておきますから、ご安心を」


 部屋に2人が入っていきます。2人は約束どおり、全裸になっております。ワタクシはいつものように天井から術を開始します。

「サヤ・・・よかったね。これでいつも一緒にいられるんだ。借金もチャラになったし」
「そうね、タマキさん、あたし嬉しい」

 これから少なくとも10年間はあなた方にしっかり働いていただくわけですから、当分の思い出を作るのも大事でしょう。

 2人は、互いに体を愛撫していきます。タマキがサヤの大きめの乳房を掴むと絞るように揉みます。サヤさんの少し荒れた肌が火照り始めます。若いとはいいですね。

「サヤ・・・。きれいだよ」

 タマキは、サヤの股間へと手をやるとやさしく愛撫を始めます。ワタクシのほうも暖まってまいりました。あ、いえ、術に関してですよ。変な意味ではありません。

「タマキさん、ほしい・・・」

 割れ目から愛液を滴らせたサヤはタマキのモノを愛しそうに擦っています。

「ああ、僕ももう我慢できない」

 ベッドの上で悶えていたサヤが足を開き、タマキが両足を両手で抱え込むと、サヤの割れ目へと硬直したモノを差し込みました。サヤさんは、かなり感じる方みたいだ。ベッドのシミがひどい・・・。
 ベッドがぎしぎしと音を立てます。この部屋は防音にしておりますので、ご主人様の安眠を妨害することにはなりません。

「あぁぁ、もう、でるよ」


 この力の高まりは利用すべきですね。一回で済ませてしまうのはかわいそうですが、これからもほとんど差し込んだままでいられるのですからいいですね。

「あ、あれ?」
「何、これ」

 2人の体が、弓反りになります。ワタクシの力が通い始めた結果です。

「あぁぁ、タマキさんのがあたしの中を貫いていくわ」
「サヤの中がすごく、すごくきつく絞まる」

サヤの脚が次第に縮み始め、体の中へと埋没していきます。体の凹凸がなくなり、胸も腰も平らに変わっていきます。タマキの体も同じように脚がなくなると、頭から腹にかけて棒のように変わっていきました。まもなくですね。

「あぁぅぅが」

 サヤの声が声にならなくなってきました。体の中はすでに空っぽになってしまったのでしょう。

「さぁぁや・・・ぼ」

 その言葉を後にしてタマキの頭は何の凹凸も孔もなくなりました。2人とも全体に縮んでいます。その中で残った股間の男根だけがサヤの肉に挟まれビクビクと白濁液を漏らしています。

「仕上げですね」

 ワタクシの力加減によってタマキの男根が刃物へと変わっていきます。切れ味がいい刃にしなければなりませんね。同時にサヤの膣が木の空洞へと変わり、タマキの刃を受け入れえています。
 やはり相性がいいようですね。しっかりとくわえ込んでいます。

「よいしょっと・・・」

 ワタクシは天井裏から降りると、木製の柄とケースに入った包丁を取り上げました。

「ランさん、これで喜んでくれますかね・・・」

 包丁を抜いてみるとその刀身は濡れたように見えます。切れ味がよさそうです。

「さあ、今日の業務は・・・。このシーツを洗って終わりですか・・・。ははは、はー」

 こうやってワタクシの日常は過ぎていきます。このシーツもいずれぼろぼろになれば、年季明けとなります。あぁ、このシーツの娘は、さっきの痴態を見て興奮しているようですね・・・。
 あ、いえ、そんなことより洗濯洗濯・・・。早く洗濯しないと恥ずかしいシミになってしまいますからね。では、失礼いたします。



あとがき
2008年を記念してTFメインのお話を書き始めました。どうでしょうね、こういう設定は。

石山