おとりの女子高生
2007.10.27
作:石山
極秘利に開発された装置によって俺たちはおとり捜査を行っていた。
そして俺は今、繁華街から外れたホテル街にて少女売春の捜査を行っている。
どうやら体を売りたい少女たちを集め組織的に管理している者がいるらしい。
「今日で一週間ですよ。谷さん」
俺のとなりに立っているチェックのミニスカートからほっそりとした脚をのぞかせているおっとりとした感じの黒髪の少女に向けて、俺は何度目かの愚痴をこぼした。
「ああ、なかなか現れんな。まあ、焦るんじゃない。わしが女子短大にいったときは卒業までしたんだ」
谷さんは少女のあどけない顔に哀愁を漂わせるながら応えてくる。
通称スッポンの谷さんはすごい人だ。
「がんばります」
谷さんは先ほどまで漂わせていた40男の哀愁を吹き飛ばすと、輝かんばかりの笑顔を向けてきた。
「この間さー、ちょーかわいいバッグみつけたのー」
俺は緊張を外にもらさないように背後に気を配った。谷さんからの背後に注意という合図だ。俺は長く伸ばした茶髪をいじりながら体をねじる。
「サチったらまーたパパにお願いするんでしょう」
対象を確認。サラリーマン風の男が1人近付いてくる。
「君達、ひま?」
俺と谷さんは、値踏みするようなもったいぶった態度で笑いを漏らした。
「お腹すいてないかい。お兄さんとご飯どう?」
ストレートに誘ってこない。これは当たりか?
その時、谷さんが動いた。その顔は少女ではなく女だった。
「お兄さんの白いの飲んでほしいんでしょ」
谷さんがはそう言うとふっくらした唇を舐めた。それを見た男は谷さんに交渉をはじめた。片手をあげて指を3本立てる。しかし、5本になるまで谷さんは首を縦にふらなかった。組織の噂ではレベルの高い少女のみを勧誘しているのだ。自分達を安売りできない。
俺は手を振って楽しそうに男について行く谷さんを見送った。その後、俺にも客がついた。今度はフリーター風の男だった。元の俺と同い年くらいだが、金回りはよさそうだ。俺は6万で決まった。
俺はホテルの部屋に入ると初めにじろじろと見られた。
「その制服、三山時岡高校のだよね」
いるのだ。制服を覚えておいて、個人情報まで踏み込もうとする奴が。踏み倒そうとでもするのだろうか。俺は相手の目を見る。どうも読めない。
「いやいや、別に脅そうとかそんなんじゃないんだ。これでね、ほぼこの地域の高校はコンプリートなんだよ。ははは」
恥ずかしげもなくそんな自慢をする。
「やらしー」
そういうと逆に喜んだようで、一緒に風呂に入ろうと誘ってきた。俺は男の素性を確かめるためにもその服を脱がせながら確認する。しかし、財布には乱雑にお札が詰め込まれているだけのようだ。
「お兄さんって、何をしてるひと?」
俺は俺の胸をながめながら、鼻の下をのばしている男に尋ねた。
「ちょっと株をね」
男は次に俺を脱がせながら、自分の手腕のすごさを懇々と語ってきた。デイトレーダーというやつらしい。俺は落胆しながら、情報収集に切り替えた。組織につながりのある女の子を買ったかということだ。しかし、もう男は喋る余裕がないらしい。俺の割れ目に顔を突っ込んでいる。シャワーが降りかかる中、股の間から俺の尻を洗うように刺激をしてくる。
「あぁ」
ああ、もうだめだ。
「はぁはぁ。ここで最後までやっちゃうの?」
俺がそう言うと、男は手を止めた。
「じゃあ俺のを洗ってくれないか」
男は俺の体を背後から体を添えてくる。俺の柔らかな尻が男のふとももに当たる。わき腹にあたる男のモノが今にも爆発しそうになっている。俺は、それを洗ってやった。さすがに初めてはきつかったが、訓練の末に男のモノをしごくこともできるようになった。
「うおおうお」
男は噴出させるたびに、体をくの字に折った。俺は全部搾り出してやった。
「ほ、本番いこう」
俺が一度萎えたものをさらに絞ろうとするのをやめさせて、体を拭いた。俺は濡れないようくくっていた髪を解くと、ベッドの上で余裕ぶっている男に向けて小ぶりの胸を手で隠しながら近づいていった。
「きれいだ・・・」
男は俺がベッドに入ると飛び掛ってきた。ムードも何もあったものじゃない。盛った犬のように俺の胸を掴むと、掴むだけではもったいないとでもいうかのように体を舐め始めた。俺はがんばって感じられるように自分の白い裸体だけが目に入るようにして、時には目を瞑り体からくる快感に酔いしれた。
「はっはっはっ」
俺が気持ちよくなったところで、入れるように言った。言い方は当然、懇願するようにだ。男は自信に満ちた顔で俺に入れ始めた。俺は誰にかまうものかと、盛大にあえいだ。男はストロークを細かくして俺の中へと注ぎ込んできた。俺はそれに合わせて、女になった自分とのセックスという妄想で逝った。
俺が質の高い女子高生の集まる場所の情報と6万円を手に入れて戻ると、まだ谷さんは戻っていなかった。俺は、コンビニでおでんを買い食べながら少し待つ事にした。あの男は、谷さんの神業に対してこれほどの時間がんばっているのだろうか。すごい奴だ。
「お待たせ〜」
コンビニの明かりが届くところで待っていると谷さんが戻ってきた。肌をつやつやさせている。
「収穫はありましたか?」
谷さんは、スカートを正しながら首を横に振る。
「嫁さんに新しいバッグを買ってやるだけのお金はもらえたがな」
俺はそこで言った。
「ちょーかわいいバッグが買えますね」
俺たちは笑った。捜査はまだまだ続きそうだ。
あとがき
おとり捜査官です。ありがちですが、ちょっと書いてみたくなったので書きました。
石山